前回は、オフィス周りの業務の生産性を飛躍的に向上させるITツール、kintone(キントーン)の基本機能について紹介しました。
さて、今回の記事では…
- キントーンの基本機能じゃ物足りない!
- 現場により最適な機能を導入したい!
- どんな種類のプラグインがあるか知りたい!
といったキントーン中級者向けの悩みを解決できる内容をまとめました。
この記事を読めば、あなたも脱・キントーン初心者!ぜひこの記事で紹介している「プラグイン」を活用して、よりよいキントーンライフを送ってみてくださいね。
最初にプラグインの基本情報、そして後半は種類別にプラグインを種類別に解説していきます!
プラグインを理解するには、まずは標準機能でできることを把握しておく必要があります。
「キントーンって何?」
「キントーンについて基本的なことを知りたい」
という方は前回の記事をご覧ください。
そもそも、プラグインとは?
プラグインとは、キントーンをカスタマイズするためのファイルをパッケージングしたものです。
標準機能を駆使してキントーンを使用していると、いずれ標準機能では物足りない部分がでてくるんですよね。そこでキントーンでは、JavaScriptやCSSファイルを読み込むことで、システムを自由にカスタマイズすることができるんです。
でも、「プログラミングの知識がないからキントーンを使っているのに、カスタマイズなんてできるわけない」と思う方も多いですよね。ここで登場するのが、プラグインです。
先述したように、プラグインはカスタマイズに必要なファイルがパッケージになっています。従って、管理画面から簡単にインストールするだけで、拡張機能をキントーンに実装することができるのです!
プラグインは様々なベンダーからZipファイルにて提供され、無料のものから有料のものまで、240個以上存在します。帳票系からメール系、集計系など幅広い種類のプラグインが用意されているので、必ず現場に最適なプラグインを見つけることができるのが最大の魅力です。
プラグインを種類別に徹底解剖!
様々なベンダーから、計240種類以上提供されているプラグイン。ここでは種類別に、どのようなプラグインがあるかを解説していきます。
kintoneのHPでは、全てのプラグインを検索することができます。
ファイル管理・バックアップ系
キントーンで溜まったレコードを、ファイルとして一括管理できたら嬉しいですよね。「Dropbox Business」「ファイル管理プラグイン」「Coopel」などのファイル管理系プラグインを使うことで、たくさん溜まったデータをファイルと紐づけて管理したり、ファイル共有を効率化することができます。
「kBackup」や「gusuku Deploit」は、大事なキントーンアプリ内のデータのバックアップを取り、万が一の時に備えるためのプラグインです。
「誤ってフィールドを削除してしまい、データも一緒に消えてしまった!」ということがあっても、バックアップがあれば安心ですよね。
ページ制作・Web出力系
お客様やアルバイトスタッフなど、キントーンアカウントを共同発行するには関係性が薄いユーザーとのやりとりをに活躍するのが、「フォームブリッジ」「kViewer」「じぶんページ」といったプラグインです。
キントーンのライセンスがない人が入力したデータをキントーン上で管理したり、キントーンの情報をライセンスのない人に公開したりすることができるので、非常に便利ですよね。
メール・電話・チャット系
キントーン内各種マスタアプリのリスト宛に、メールやFAXを直接送信したい!という悩みに応えるのが、「kMailer」や「Repotovas」といったメール系プラグインです。
キントーン内のファイル添付はもちろん、相手に合わせて電子・FAX・郵送も選ぶことができます。
さらに、取引先からの電話に応答する時に、キントーン内で顧客台帳をいちいち検索していたら、無駄な時間を取られてしまいますよね。「カイクラ」「CallConnect」「Brekeke」を使えば、PCのブラウザ上で電話の受発信ができたり、電話に応答すると自動的にキントーン内の顧客台帳を表示させたりすることができます。
「Chatwork」や「direct」はチャットボットでキントーンと連携して使用できるプラグインです。メッセージやファイルの添付はもちろん、過去データの検索も直接することができます。
帳票・見積・請求系
キントーンの標準機能で物足りないとよく言われるのが、帳票の出力機能です。
「Repotune U」「プリントクリエイター」「請求管理ロボ」などを使うことで、キントーン内のデータを引用して、帳票を簡単に一括出力することができます。
スケジュール・設備予約系
「キン助」「カレンダーPlus」「KOYOMI」を使うと、キントーン内でシンプルな操作でスケジュール管理が可能になります。Googleカレンダーと相互に連携させることもできるので、社内のスケジュール管理が直感的でスムーズなものになること間違いなしです!
IoT系
「Smart at robo for Pepper」ではPepper(ペッパー)を操作したり、「アットハブ」では様々なモノからログデータを集積することができます。IoT連携サービスを使って、業務の幅を広げることができます。
営業・顧客管理・マーケティング系
「アルテマブルー」「SATORI」「Focus U」などのプラグインを使用すると、名刺情報や顧客の管理、そしてMA(マーケティング自動化)ツールとの連携が可能になります。
営業・マーケティングともに、キントーンを使って改善することが可能になります!
経費精算・ICカード・会計系
乗換案内アプリと連携する「K-Apps」や、ICカードのタッチで交通情報を読み込むことができるのが「kincone」も非常に便利なプラグインです。他にも、勤怠管理や経費精算を楽にすることができるサービスも多く提供されています。
バーコード読み取り・在庫管理系
「Pittaly」や「バーコードでPi!」を使えば、バーコードスキャナやスマホで読み取ったデータをキントーン上に登録し、在庫管理や発注ができます。店舗での在庫管理を効率化したい方におすすめです。
画面開発・開発サポート系
キントーンの「こうしたい」を叶えてくれるプラグイン。「krew」や「KOUTEI」では、キントーンをExcel風にしたり、ガンチャートを作成したりすることができます。さらに、定額39万円でシステム開発をする「システム39」やノンプログラムでシステムの連携ができる「DataSpider」を使えば、さらにキントーンの活用の幅が広がるでしょう。
手書き入力系
ペーパーレス化が進む中で必須となる手書き入力プラグイン。「Adobe Sign連携アプリ」や「Tegaki」を使うことで、電子化した書類にそのまま手書きで入力が可能になります。
業務特化
飲食店経営に必須なアプリを揃えた「飲食店パック」や個別指導教室の運営をされている方に特化した「3-CYCLE 生徒管理」、そして他店舗経営の本部-店舗間のやりとりを円滑化させる「K-App リテール」など、業務に特化したアプリが多くあります。
まとめ
キントーンの標準機能にプラグインをインストールすることで、誰でも簡単に業務の幅を広げることができるのがわかりました。この記事で紹介したプラグインはほんの一部ですので、気になった方はキントーンから探してみてください!
プラグインで対応しきれないシステムの開発に関しては、JavaScriptでカスタマイズ開発が必要になります。システム開発のご依頼、お見積もりは、弊社問い合わせフォームより承っております。業務で使う複雑なシステムの作成をご検討の場合は、ぜひプロの力も活用してキントーンのシステム開発をしていただけると幸いです。