どうでもいい話題も、図にすればなぜか深く見えてくる。
この番組は頭の体操、時々悪ノリ。見えるようで見えない構造をスッキリ整理する、そんな図解系ラジオです。
今回のテーマは「好きな食べ物は何か?」という日常の質問の最適解を探ります。
「好きな食べ物は?」はただの雑談じゃない──会話力が試される質問

飲み会、初対面の雑談、オンラインミーティングのアイスブレイク。
どこに行っても避けられない永遠の質問があります。
「好きな食べ物って何ですか?」
聞かれた瞬間、脳内検索がガガガっと回るわりに、なぜかしっくりした答えが出てこない。
そして「ラーメンです」「カレーです」と言った瞬間、
会話がスッ…と終了していく、あの地味な絶望。
今回の「図ットモ」では、この“どうでもよさそうで油断ならない質問”について、真剣に向き合うことにしました。
というのも、この質問の本質は単に「好み」を聞いているのではなく、
この人と楽しく話せそうか?
会話が広がりそうか?
を静かにジャッジする“雑談テスト”でもあるからです。
つまり「好きな食べ物」は、ちゃんと設計したほうが得。
そこで番組は、「この質問における正解」を作ろうぜ、という方向に大胆に舵を切ります。
図ットモ式・正解フレームワーク──4つの要素で“盛り上がる答え”は作れる

山本純平が1週間ガチで悩んで導き出したのが、このフレーム。
共感性 × 意外性 × 具体性 × 習慣性
この4つの観点を満たすほど、好きな食べ物の答えは強くなる。
それぞれを簡単に見ていきます。
■ 共感性
「それ、私も好き!」と言わせられる力。
- ラーメン
- カレー
- ハンバーグ
そのへんの“国民的メニュー”は、まず外さない。
共感性があると、話が自然に広がります。
■ 意外性
“ひねり”があるかどうか。
- 「ラーメン」より「山岡家のプレミアム塩とんこつ」
- 「カレー」より「スパイスカレー」
ひと言で「おっ?」と思わせられると、相手の記憶に残りやすい。
■ 具体性
エピソードを添えられるかどうか。
- 「学生時代、毎週食べてた」
- 「母親が作る◯◯だけは別格」
- 「海外で出会って人生変わった料理」
“なんとなく好き”は会話終了ワード。
「語れる理由」があると一気に会話が膨らみます。
■ 習慣性
どれだけ“人生に溶け込んでいるか”。
- 頻繁に食べている
- 自分で作っている
- 家族に「それ好きだよね」と言われている
単発の思い出より、“日常にある好き”の方が説得力が出る。
なぜ「スパイスカレー」が“ほぼ正解”なのか──ラーメン・ルンダン・シュークリームを比べてみた
このフレームに当てはめて山本さんが出した答えがこちら。
「好きな食べ物は、スパイスカレーです」
これがなぜ強いのか、4要素で見ると一目瞭然。
■ 共感性
ベースはカレー。
嫌いな人がほぼいない国民食。まず落ちない。
■ 意外性
「カレー」じゃなく「スパイスカレー」。
ちょっとこだわりを感じる、ちょうどいい“ひねり”。
■ 具体性
- 映画『グッモーエビワン』に感化された
- 「反抗期の娘に“親父のカレーだけはうまい”と言われたい」という夢
- 自宅に10種類のスパイスを常備して、時々ちゃんと作る
このエピソードが強烈。
「スパイスカレー=山本」という人格まで伝わる。
■ 習慣性
いま実際に自分で作って食べている。
生活に根付いた“推しメニュー”として説得力が高い。
人生の“テンプレ回答”を持っておくと、生きやすい
今回の結論はシンプルです。
「好きな食べ物は?」に毎回困る問題は、設計で解決できる。
- 共感性
- 意外性
- 具体性
- 習慣性
この4つを意識して、自分の「好きな食べ物」を一度ちゃんと作っておくと、
- 初対面でも会話が広がる
- 相手に覚えてもらいやすくなる
- もう二度と“沈黙ラーメン”にならない
というメリットだらけ。
図ットモでは、こんな“人生のテンプレ”をこれからも増やしていく予定だそうです。
あなたもぜひ、
自分版「スパイスカレー」をひとつ持ってみてください。
