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【不動産×kintone事例】vol.2 kintoneを導入して契約管理業務をシステム化した話 [不動産DX]

2023.4.13
MakiSayaka

まだまだアナログな部分の多い不動産業界。前回の記事では、不動産売買、仲介・賃貸管理など不動産に関する事業を行うハウスリンクマネジメント株式会社のkintone導入事例をご紹介しました。

前回は、商業不動産の賃貸を支援するリーシングの管理を行う「リーシングアプリ」と物件・入居者の情報を管理し退去の手続き等を行う「原状回復アプリ」について取り上げましたが、今回は新たに2つの業務アプリをご紹介していきます!

不動産業界に携わっている方、DXについてお悩みの方は必見です。ぜひ最後までご覧ください。

不動産DXの必要性

そもそも、不動産業界にDXは必要なの?という疑問を持たれる方もいらっしゃるはず。kintoneの導入紹介をする前に、少しだけ不動産DXの必要性についてお話しします。

前回の記事でも述べたとおり、現在不動産業界は人手不足に悩まされています。

▲国土交通省『不動産業ビジョン2030』 より引用

こちらは、国土交通省による「不動産業ビジョン2030」です。資料によると、社長の平均年齢は61.7歳と調査対象の業種のうち最高、後継者不在率は68.9%となっており製造業や小売業、卸売業などと比べても高くなっています。

このように、不動産業界は高齢化・後継者不足が深刻化しており、それとともに人手不足も進んできてしまっているのです。

日本全体で少子高齢化が進んでいる今、システムで代替できる業務は進んでIT化していくことで人手不足の問題を解消していく必要があります。不動産DXは、日々深刻化している人手不足問題を解消するために積極的に取り入れていくべきなのです。

不動産×kintone事例(1)「新規契約アプリ」

ここからは、実際の不動産DX事例を2つご紹介していきます。1つ目にご紹介するのは、賃貸の空室を新たに契約する際に活用する「新規契約アプリ」です。

まず、新規契約までの流れをご紹介します。

はじめに、空室状況を登録します。解約申込があった物件・号室・契約者情報をkintoneの解約対応アプリに登録することで、空室一覧が更新されます。

次に、ハウスリンクマネジメント社はITANDI[イタンジ]というサービスを使って契約の募集を行っているため、kintone上の情報をインポートします。

イタンジに新規申込みが来たら、空室一覧アプリから新規契約アプリに登録をすれば完了です。

アプリに情報を登録すれば、オーナーへの連絡もkintone上から簡単に送信できるようになります。例えば、オーナーに審査を依頼したいときはアプリ内の「メールを作成する」ボタンを押します。

ボタンを押すと、アプリに登録した情報がメールに反映され、簡単に審査依頼のメールを送ることが可能になります。

審査など諸々の対応が終わったら、ステータスを「完了」に変更すると空室一覧にも反映され、自動的に「募集停止中」に変更されます。

万が一、申込みがキャンセルされてしまったらステータスを「キャンセル」にすれば自動的に募集が再開されます。

このように、空室登録から契約希望者の登録、オーナーへの審査連絡、募集ステータスの変更までkintone上で完結することができるので非常に便利です。

不動産×kintone事例(2)「契約更新管理アプリ」

次にご紹介するのは、契約更新アプリです。更新対象者リストの作成から更新料・更新事務手数料の入金処理管理を行うことができます。

契約更新の流れは以下のとおりです。

まず、2ヶ月後の更新対象者リストを作成し、入居者から契約書を受領したらkintoneに読み込み、入金処理を行うというシンプルなものになっています。

はじめに、更新対象者リストを作成します。

ハウスリンクマネジメント社は、iSPというサービスを使って賃貸管理を行っているため、iSPからデータを出力しkintoneにインポートします。出力した情報に沿って契約書を作成し、更新対象者に送付します。

送付後、更新契約書を返送してもらったらスキャンしてPDF化し、kintoneに登録します。その後、入金が確認でき次第、更新ステータスを「更新完了」にすればOKです。

以上が更新管理アプリの流れになります。

まとめ

前回に引き続き、ハウスリンクマネジメント社のkintone導入事例をご紹介しました。冒頭でも述べたとおり、不動産業界の人手不足は深刻化しています。日本全体で少子高齢化が進むなか、人材を増やす以外の方法で業務改善を行っていかなければなりません。

kintoneは非エンジニアでも扱えるノーコードツール。社内にエンジニアがいない、ITに詳しくないので不安という方でも簡単に活用できるので、ぜひ導入を検討してみてください。

kintoneに関するご質問がありましたら、お気軽に下記のお問い合わせボタンから無料相談を申し込んでみてくださいね。いつでもお待ちしております◎

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